2020年 03月 12日
最初の、最後のヴィンテージ
恥ずかしながら生まれてこの方、
Levi’sの501を穿いたことがございませんでした。
野暮くて、自分には似合わないとずっと思っていて。
それが昨年からの
「“と、言えば” というものを着てみたい」
欲がむくむくと大きくなるのにつれ
興味が出て来たんですね。
僕にとっての “ジーンズと言えば” がこの一本。
色落ちの本当にきれいなものと出会えたと思っています。
探しに探した、
というのも
これは 最後のヴィンテージ と形容される
1973年〜1976年製の、いわゆる66前期だから。
僕が買ったものは残念ながら紙パッチが欠損してしまっていますが、
残っていたらならば「501」の上に
「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」
とスタンプがされていたはず。
これがチェーンステッチになると
1976年後半以降に製造された、66後期となります。
66の、前期と後期とでは何が違うか?
と言いますと
もっとも重要なのは染料の違い。
諸説ありますが、
一般的には 66前期は (までは) 天然インディゴを使用しており、爽やかで美しい色落ちをする。
66後期より現在までは合成インディゴとなり
ムラ感のある色落ちをするそうです。
「最後のヴィンテージ」
と言われる所以はこれ。
ほかの数字のものもあるみたいですが、基本は6らしい。
ベルト前端は二本のステッチが入っていて、
これはXXからビッグEに移行した際に
Vステッチから変更されたもの。
かろうじて「W31 L32」と言うことがわかるのみ。
本来この上に縮率の記載もあり、
66後期までは 8% となっています。
後継である、いわゆる「赤耳」からは 10% に。
と うんちくでした。
太くも細くもない、まさにジャストなサイジングに
爽やかなペールブルーの色落ちが最高で
値段もそんな安くていいの?
ってプライス。めっけもんだったな。
随所に丁寧なリペアがされていて、
ほとんどの箇所は気にならないのですが…
三つ折りを解かないまま叩かれている。
ここはいつか解いて直してやろう。
あんまり気に入ってしまって、
もっと色の残っているものや 33インチくらいの太めのものも欲しいな…
と思っている今日この頃です。
by tspacemen
| 2020-03-12 08:28
| wardrobe
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