お便りを頂きまして

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iTunesのアーティスト画像
全然ちげーよ問題は以前からありましたが、
ふと気が付いたら坂本慎太郎が…

なんと言うか…


冬美。




…ハイ、
新規ブランドの立ち上げから参加して
早いものでもうすぐ一年になります。
(はやー)


服が好きでアパレルやってる人って大なり小なり新しいものに関心があったり
難しそうなものに挑戦してみたり
と言った冒険を楽しむ傾向が強いと思うんです。

けどそれは一般のお客様とは全く異なる思考なんだな、
と感じるこの頃。




アメリカンラグシー。



先日、
20年の日本での歴史に終止符が打たれる事が発表されましたね。

老舗セレクトショップだけにびっくりしました。あらら。


僕は熱心な顧客ではありませんでしたし、
ベンチマークしてきっちり見てみた事もないので
一般消費者とさして変わらないイメージしか持っていませんが、明日は我が身。
顧客様や勤められていた方からするとトンチンカンな見方かも知れませんが、
どうしてそうなってしまったのか  をちょっと考えてみました。




全身ユニクロでも
いくらでも素敵なファッションが楽しめる昨今
あえてそうしない一般消費者の方がブランドに求めているのは
“ストーリーと屋号への信頼感” (か爆安)
では無いかと思います。


ブランドが打ち出した世界観に自身が共感・あるいは憧れることができ
それを着ることで  間違いなくその世界観に含まれ、
共有するものとして安心して生活することができる。

大げさかも知れませんが、
情報が溢れ  正解が見えづらい中で
庇護と回答とを与えてくれる  大きな屋号が潜在的に必要とされているんじゃ無いかなと。
(僕はそこをどう構築して行くかが  現在の仕事の最重要課題だとも考えています。
率直に言って服そのものよりも)




アメリカン・ラグ・シーはヴィンテージの卸から始まったのだそうです。

今はロサンゼルスの空気感のなか  古着と共にセレクトをミックスし、
抜け感のあるラグジュアリースタイルを提案しているのでしょうか

15年近く (全く頻繁にでは無いにしろ) 足を運び、
たぶんいくらかはお金を使いはしましたが
率直に言って、今回改めて調べるまで
そのようなバックボーンは知りもしませんでした。


て言うようではなかなか  屋号のありがたみと言うか、
屋根の大きさは伝わっていなかったんじゃないかな。

創業者個人の編集力をもって、本国では高い独自性を評価されているショップだそうで
環境や趣味思考の違う日本で、それをソレッと似せてやっても無理があったのかもしれません。


まして今はネットで簡単に他者と繋がれるからこそ
丁寧にコミュニケーションを扱わなければならない時代になっている気がします。

自分のために開かれたお店なのか、
それ風なのか本物なのか、
お客様は (直感的に) よく見ています。


1日1日とモノよりもコト消費が進み、
もはやアパレルもコトの演出物とさえ捉える向きがあるくらいですから
(レンタルや  フリマアプリなどの二次流通の盛り上がりはその顕著な例ですね)
よほどしっかりと暮らしや、
その人のパーソナリティに結びつけて提案できないと
顧客様にはなってもらえません。


各社斬新な施策を立ててそこに臨む中
注力も足らなかったかも知れません。
(そう言えばたしかに、
あんま面白いニュースとかも見かけなかったような…)




と、
ごく私的に思う事を書いてみましたが
これはどのアパレル (どころか、どの小売業) にも当てはまる事で
初めにも書きましたが  全く他人事では無いのかおっかないところ。

事実
僕の勤める会社は  非常にここら辺に対しての危機感が薄く
(これを重要視している僕のピントがズレている説は濃厚ですけれど)
発言力と権限のある誰かが気付いて、声を上げない限り
まず間違いなく数年のうちに苦しい状況に陥るのでは無いかと思います。

まあそもそもセレクトとSPAでは立ち位置が違うとも言えますが…




ともあれ  プライス帯、業種関わらず、
現代を生き抜くつもりがあるのなら

お客様にどんな素敵な生活をしてもらいたいか
そのためにブランドは何をどう作る事で寄与できるか
それをどう知ってもらうか、コミュニケートするか
それらをどんなパッケージに収めるか


を一貫して示すことは極めて重要だと僕は考えています。




ユニクロが売れているのは、
高品質なものをスーパーに行く感覚で  誰もが肩肘張らずに手にできる
って言う、

“おしゃれでは無くて  生活必需品としての服屋”

を丁寧に、緻密にしっかりブランディングしたからこその結果なんじゃないかな。

そこにあの価格だから整合性がとれている。


ただみんな値段だけにフォーカスして  それを追いかけても、
固定客が流動化してロクなこと無いと思うんですけれど…
(かと言って消費側の使えるお金が増えるでもなし、
どうしたら良いかはわからんけれど)




ファンで有る無しに関わらず
アパレルの撤退や倒産のニュースは悲しいです。


他業種に流れている消費をかっさらうくらい
楽しいもの作らないとね。



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by tspacemen | 2018-05-22 22:06 | fashion | Comments(0)
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