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Julia Holter @ Shibuya WWW

MOJO紙の選ぶ2015年のベストアルバムに最新作が選出されたジュリア・ホルター。
(モジョ紙がどんな雑誌かは知らないけれど、とにかく1位はスゴい)

結局のところアルバムは1stしか購入できていないけれど
その来日公演に行って参りました。




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会場は渋谷WWW。
個人的・名前を呼ぶのが面倒くさい箱、暫定1位。


今回は定時後暫くして
感情の無い顔をしてそそくさと退勤したので遅刻せずに到着。

久しぶりにオープニングアクトからじっくり見ることができました。




1組目は日本人バンド Rayon With Predawn。
ピアノのRayonさんのプロジェクトでしょうか、
その他にボーカルのPredawnさん、チェロ、フルートの4人編成。
(ボーカル無しの曲もあり)


なんで自国民には “さん” を付けなければならない気になるのか。




その音楽は 様々な情景を想起させるクラシック。
(としか形容できない教養の無さよ)
すごく素敵。

ピアノを弾いているときは凛としているのに
マイク握るとてれちゃう辺り好感度大です。


チェロの演奏も初めて見ましたが
あれ、フレットも無いのでしょうけれど どうやって音をとってるんでしょう?
感覚として記憶しているのでしょうか。
すごいな。

ボーカルの声もすごく印象的。
少し憂いのある、あどけない透明感。


結構好みでした。




2組目はボーカル/ギターの女性と
サンプラーやら何やらエレクトロニクスの男性との2人組み、
(またはボーカルのソロプロジェクトなのかな?)
どうやら京都のアーティスト・Cuushe。


なぜかモジュラーを思い出すエレクトロに
ワールズエンド・ガールフレンド的な退廃的なノイズを混ぜて
そこにボーカルが乗る。

歌声をディレイでレイヤーしたり
School Of Seven Bells (ベンジャミン安らかに) 的なダンサブルシューゲイズがあったりと
色々な要素を盛り込んでいるものの
映像が1番印象に残ってしまったのは好みでしょう。


そう言えばSVIIBを見たのもここでしたね。
その時はホントPAがアレだったな…




予てより疑問だった
シークェンスの中に、生音を取り入れる意味を
再び少し考えてさせられたりもした。




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そしてジュリア・ホルター。

ヴィオラ、多分アップライトベース、ドラムのラインナップ。


きっと メインアクトだから、
と言うこちらの期待感だけのせいでは決して無いと思うのだけれど
音が出た瞬間からもう全然違う。

グルーヴ感が別物。




そしてドリーミーな宅録系シンセから、
フレンチポップやジャズの要素まで
様々な音楽をバイパスしつつ1つ、
自身の世界観にまとめ上げる曲構成の素晴らしさ。


するりと引き込まれます。




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生で聴いてガッカリ、
なんてことは全くなく ほんとうに素晴らしい歌声に

よく歌いながら…!
と思う程に鍵盤の上を踊る指先。
(顔はマイクの位置からはあまり動かず、
それとは対照的に手が躍動的なので ちょっとアンドロイドっぽかった)




各楽曲ともしっかりとライブ感があり、
アルバムの再現に留まらなかったのも嬉しい驚き。

4曲目にやった、“Ekstasis” #1「Marienbad」なんかでは ラウドさまで感じられて
この曲のファン的には
(そしてディスコグラフィを全く網羅できていない不信心なファン的にも)
かなりグッと来ました。




ヴィオラにはエコーやディレイがかけられていた曲もあり
その上で不協和音を奏でられた日には、
そこらのロックギターなんぞより よほどロックしていて
これがまじでかっこよかった。
なんかヴェルヴェッツを彷彿とさせられました。


ベースもテクニックはもちろんの事
ボウイングも多用していて サウンドに非常に奥行きが。
(アップライトベースにもフレット無いですね…)

あと
普通なおっさん然としていながら 腕にばっこりタトゥーが入っていたり
やたらイケてる。


ドラムもタイトだけれど
フリークするところでは過不足無くおかしくなっていて
そこに場数を多く踏んできたであろう事が伺える安定感。

変則的なリズムの曲も難なくこなしていました。




と、
周りを固めるメンバーも抜群。


たっぷりと魅せられて
すごく長かったような、でもあっという間の濃密な1時間ちょい。

アンコール前の最後の曲はインタールードでドローン過剰となり、
かなりのサイケデリアに包まれてめでたく昇天。


そう、
ドローンの感覚もやっぱり強いんです。




きっちりアンコールにも2曲応えてくれて、
ほんとうに良いライブでした。

ここ数日気になるアーティストの来日が密集していましたが、
その中から選んで大正解の内容。




想像よりずっとチャーミングで、素晴らしい音楽の作り手 ジュリア・ホルター。

続く作品も急いで揃えたい。


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そして終演後、
セットリストを貰った方にお願いして 撮らせて頂きました。


この方がまた紳士で、

「僕も撮らせて頂いていいですか?」

とお願いしたところ さらりと

「もちろんです。
みんなが楽しんだライブのセットリストですから」

的なお返事。


素敵過ぎる。




明日の予定だった
ジーザスアンドメリーチェインのサイコキャンディ再現ライブは延期になったようですね。
ウィリアムの急病とか。

太り過ぎだからな。


振替公演のチケット、何とかならないか…
(楽しみにしていた皆様には ほんとうに申し訳ないのですけれど)




さあすっかり長くなってしまいました。
明日からまたハードに働くぞ。




Julia Holter - Vasquez

by tspacemen | 2015-11-27 01:11 | music | Comments(4)
Commented at 2015-11-27 07:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tspacemen at 2015-11-28 13:50
鍵コメントさん

ご無沙汰しております。
太っている上、若い頃はいろいろ摂取されたでしょうから 肝臓やばそうですよね。
新作の製作も進行中だそうですので 早く元気になってもらいたいものです。

Beat Happening!良いですね〜。
Calvin Johnsonは若いうちからなんかシュールでしたもん。
あれがあのまま清く正しい中年になったとしたら…
そう言ったイベントに足を運べる事も、言葉を理解できるのもうらやましいです。

はい!
そちらもお寒いでしょうからご自愛下さい〜

そう言えばあちらはもう閉められたのですか??
Commented at 2015-12-01 10:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tspacemen at 2015-12-01 19:56
鍵コメントさん

おお…ナチュラルボーンですね…

そうなんですか。残念です…
気が向いたらまたお願いします^^

あら〜、LOVE WILL TEAR US APARTどころじゃ無くなってしまいましたね、彼ら。
というか、ヒゲの人とキューピー似の人?
オリジナルメンバーでのステージ、一度見ておきたかったな。

1月で言うと、
興味があるのはBO NINGEN (そちらでの方が有名かも知れませんね)、GRIMES、TORO Y MOIあたりでしょうか?
栗原さんは脱退後復帰していないようで、BORISもライブの予定はナシ、のようです。

足を運ばれる際にはぜひお声かけ下さい!
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