1歳

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先日 息子が1歳の誕生日を迎えました。

このごろは1、2歩くらいなら歩けるようになり、指先も随分と器用に。
そしてずっと喋ってます。ずーっとずーっとうんげうんげバブバブ喋ってる。


一年前は寝たきり (と言っていいのか) だったのにね。
すごいよなあ。




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親サイドとしては、いろんな意味でよくぞ生かしてこの日まで育てた・・・
と言うのが率直な感想で。笑

月齢8ヶ月くらいまでまとまって寝なかったうえ、
抱っこじゃないと寝なかったからほんとうに大変だった。


肉体的にはあっという間でしたが
感覚的にはめちゃくちゃ長かった、って言う謎の印象です。




我らお疲れ様。




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(誕生日ケーキはクリスマスの時と同じ様相)




この一年で一番記憶に残っているのは秋のできごとでした。




息子はほんのちょっとした身体的な異常を持って生まれました。

それは別にそのままでも全く不都合はないかもしれない と言うようなものだけれど、
簡単な手術で治るから 小さいうちにやってあげたほうがいいね。


と奥さんとは決めていて
いい頃合いで予約を取って手術入院することに。




その当日 僕は家で仕事をしながら


「もうすぐ手術も終わるかな。お疲れ様だったね。
それはそうと今日は家で一人だからジャンクなものでも食べようウヒヒ。」


なんて呑気に考えていました。
そこへ付き添い入院していた奥さんからの着信。




「手術は終わったんだけど・・・どうしよう・・・」




話してくれた内容はこう。


手術は問題なく終わったものの
人工呼吸器を外した後にうまく酸素が取り込まれず、
血中酸素濃度が低下してきてしまったため、再度人工呼吸器をつけることになった。
どうやら肺に水が溜まっているらしい。(と聞いたのは後のことだったかどうか・・・?)

そしてPICU (子供を対象とした集中治療室) での観察、治療が必要だが 手術をした病院にはそれがなく、
今は近隣の病院に連絡して受け入れ先を探している状態である、とのこと。




目の前の景色がぐにゃっと歪んだように感じた。
全く現実味がなくて、全然自分ごとには思えませんでした。

え、だって朝元気に笑ってたじゃない?にこにこって。
明日には退院でしょ? 救急搬送だって?




回らない頭で荷物を支度し病院へ。

移動の間に転院先が決まり、息子に会えたのは搬送前でした。

人工呼吸器が挿入され
まだ麻酔が効いていて ストレッチャーの上でぐったりと眠っている息子を見たとき




ああ、この命は吹けば消えてしまう、本当にか弱いものなんだ。




と初めて実感させられました。

それって当たり前のことかもしれないけれど、
だってそんなことを実感させられる瞬間なんてあんまりないですよ。




***




僕の姉は僕が生まれる前、
1歳と少しで亡くなったそうです。


会った事のない、自分より小さな赤ちゃんの遺影を眺めては


「お姉ちゃんはほんとうに不運だったね。」


と小さい頃から何度も思ったものです。


でもそれは特別な不運ではなくて、
誰の近くにもあった ありきたりの不運のひとつだったのかも知れません。

道端に落ちている小石みたいに。




息子はつまずかなかった。

姉はつまずいた。 それだけ。




日々元気に笑っていられるって言うのはそれだけで奇跡みたいなもの。
みたいなのって、白状すると大げさだしクサっと思っていたんだけれど
でも今は、たしかに結構奇跡だよな。と思っています。

少なくとも、ちょっとは特別なことであるのは間違いないように思う。




***




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数時間後の集中治療室では人工呼吸器のほか
たくさんの管が繋がった物々しい姿での再会でしたが 非常に元気そうで、
いや、元気すぎて管を外しちゃうんで、眠くなる薬を少し点滴するくらいには元気でホッとしました。

翌日のお昼には元の病院に戻ることができ、
さらに次の日のお昼には退院出来ることに。




ああ、生きた心地がしなかった・・・




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両の手のひらだけで抱けてしまうほど小さかった体は
腕でしっかり抱えないと抱けないほど大きくなりました。

そのうちに持ち上げることも難しくなって、おぶることも大変になるんでしょう。


それで良い。そうなってもらわなくっちゃ、と思っているよ。




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誕生日おめでとう。

これからもっと楽しいことにいっぱい出会えるよ。


この先なんどもなんどもお祝いをさせてね。





# by tspacemen | 2024-03-19 08:00 | DAYS | Comments(0)

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世の中には手袋をよくなくすタイプの人と、無くさないタイプの人がいるみたいです。

奥さんは前者、僕は後者。




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ARC'TERYX VEILANCE のレザーグローブは使い始めてもう11年目になります。









一年のお疲れ様の気持ちも込めてクリーニングと保湿をし、
防水スプレーをしこたまかけてメンテナンスをしてやりました。




・・・いや?




過去にお手入れをした記憶あるか? もしかするとこれが初めてかもしれません。
よく不具合出なかったね。




なんて、
アパレル製品ってうっかり10年選手になっていたりしがちだけれど
冷静に考えて10年以上も使い続けられるものってちょっとすごいと思うんです。

きちんといいものを買えば長い時間を一緒に気持ち良く過ごせる。間違いない。
(高けりゃいいってもんじゃない)




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機能面では正直、防寒性においても快適性においても
手持ちの他2つのグローブの方が圧倒的に優位です。

でも ものとしてのかっこよさでは比べるべくも無い。だからいいの。
ビジュアル担当の子なので多少かしこさが足りなくっても構わないんです。




まあそれは (半分) 冗談として
素手だと寒いけれど中綿入りや機能素材では暑い、とか
風は冷たい、みたいな時に役立ってくれます。


昔の自分に良いものをありがとうと言いたいアイテムのひとつです。
この先も大事に使い続けて行きたいですね。




あとは園芸作業用にも欲しいんだよなあ。
手のひらが樹脂でコーティングされている、そこらで見かけるような強化版軍手みたいなやつは
1年そこらでカチカチになって用を足さなくなってしまうので。

棘や鋸歯に負けなくて、でも指先が動かしやすく、洗えるもの・・・Mechanix Wearの防刃グローブか???




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ヴェイランスの服、
ノームコアからアスレジャー、ラグジュアリーストリート、Y2K・・・と流行が変わっていく中でも
ほとんどぶれずにおんなじようなものを作り続けていてすごいですね。

アウトドアブランドの一ラインにしたって、
ターゲットはファッションを楽しむ層なのでしょうから
もうちょっと変化がありそうなものですけれど。うらやましいことだ。




ところで僕は手袋はなくしませんが、
財布、スマートフォン、定期券のうちどれかは比較的常になくしているタイプです。





# by tspacemen | 2024-03-18 08:00 | SELF VINTAGE | Comments(0)

昨年末に懺悔のブログを書いたアロエ・スプラフォリアータのことです。









窓辺管理にして軽めに潅水するようにしたら冬だと言うのにメキメキと成長を始め、
たったのひと月で根が鉢底から出てきてしまいました。

アロエは軒並み強健だから、きっとちょっとの寒さなんて屁でも無い。
もう植え替えてしまいましょう。




と決めて早速抜きにかかりますが
鉢を叩こうが 幹を全力で引っ張ろうがびくともしない。


前回は2020年の11月に植え替えていたようなので
そこまで長くほったらかした気もしないんだけれど (おい)
やはりアロエは "多肉植物" なんてポップなくくりで語ったらいかんのじゃ・・・









二進も三進も行かないので (これで "にっちもさっちも" なんですね)
のこぎりで鉢の縁に切れ目を入れて、あとはそこからパワーで鉢を毟れるところまで毟り
どうにもならなくなったらまたのこぎり・・・を繰り返す。

これ厚みのある鉢だったら無理だったな。




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30分後


お互い負傷しながらも どうにか鉢と分離させることに成功しました。
よくやったよな、おれたち。

控えめに言ってすんごい根鉢。




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アロエは好きで近縁種含め4種類育てているけれど
植え替えのたび、


(えらいことや・・・
やっぱりこいつらは鉢なんかで育てていい植物じゃないんや・・・)


と思います。


根張りが強力で成長も早いから
鉢のサイズが人間の管理できる限界にあっと言う間に達してしまうし、
植え替えをサボれば自ら鉢を破壊して野生化してしまう。




皆さんの家のすぐそばにもいるはずです。


プランターをばりばりに引き裂いて地植えになったキダチアロエ

柵を越えて通りすがる人に襲いかからんとする巨大なキダチアロエ

川辺で恥ずかしげもなく大量の花芽を伸ばすキダチアロエのコロニーが。




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結構外来生物的なアレで問題にもなってるみたいですね。キダチアロエ。


なんて考えながらがっつり根を整理。
よっぽど枯らすつもりで毟ったりでもしなければ大丈夫でしょう。




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セラアート長鉢の5号にしてみたけれど、
6号でも良かったかも知れないな・・・


ともあれ、
久しぶりにまともな状態にしてあげられました。

あれ・・・イケメン・・・? (イケメンって死語ですか)




スプラフォリアータは相互に葉が重なってこそかっこいいもの だと思い込んでいたけれど、
旋回したらしたでこれもめちゃくちゃかっこいい。

このままもっと幹立ちして行って、
枯れた葉がわさわさと残っていたりしたら相当渋くていいだろうなあ。

だいぶ見直しました。




アロエ・スプラフォリアータ植え替え (3年ぶり2回目)_a0275477_14251248.jpg



不遇の時代を物語る、「く」の字に曲がった幹。

太くなれば目立たなくなるかな。ならんだろうな。




お決まりの、植え替えをしたら1週間は断水で室内の日陰管理に。
休養明けからはもう外に出してしまおうと思います。




ここ数年の鬱憤をはらすかのような成長っぷりを今年は見せるんでしょうね〜

できれば来年は植え替えを、その、したくないんだけれど・・・




アロエ・スプラフォリアータ植え替え (3年ぶり2回目)_a0275477_14250554.jpg




# by tspacemen | 2024-03-15 08:00 | GREEN | Comments(0)

とりあえず確保してからどうするかは考える。

そんな生き方。




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圧倒的に減らした数より増やしている数の方が多い今年の植物事情です。

去年よりも50鉢 (株ではなく) くらいは減らして着地したい、
と思っていますが このペースだと年末には+60株。やっべえぞ。




それはそれとして、
好きな植物は価格が安定しているうちにお迎えしておかないと泣きを見る
というのが近頃のトレンドです。

もう当分は買えないであろうあいつやあいつを思えば、
置き場がどうだの瑣末な問題よ。




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だからって同じ植物ばかりを3株も買うことはなかったろうに・・・


とは思わなくもないですが、
セットで1コインだったんだから仕方がない。

今個人的にとてもお熱なペラルゴニウムのアッペンディクラツムです。


楽しみの少ない冬には嬉しい春秋成育であり、
塊根のみならず花も楽しめ、葉も抜群に綺麗。

と、よくばりセット系の植物です。
クリズミフォリウムに続いて二種類目。


抜き苗の状態はニンジンみたいだね。




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繊細な葉には細かい産毛が生えていて、
それのためにぼうっと光っているように見えます。
本当に綺麗。


今はビー玉大もないけれど
塊根も次第に大きくなり、ひび割れて風格が出てくるそう。楽しみです。




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葉っぱが萎れていて、根も乾燥気味だったので
3号セラアート長鉢に植えてすぐに潅水しました。

1週間ほどは室内で管理してから外に出すことにします。


拗れずに復調してくれますように。




増やしたそばから言うのも何ですが
ペラルゴニウムを好きになるきっかけになったヴィナセウム、
みんな大好きトリステ、カロリヘンリキは少なくともお迎えしたい。

いやだ、どうなっちゃうんだろ。





# by tspacemen | 2024-03-14 08:00 | GREEN | Comments(0)

花粉の辛さと比例して植欲が高まってきました。

昨年できなかった分、今年はミッションが山積しているので
植物たちを眺めてはこいつにあれしてやらなきゃ、あいつにはあれをしよう。

とリストを作ってアイドリング中。
鉢も追加したし、早くあったかくならないかな。




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2024年の植始めはアガベの氷山でした。
我が家にやって来てあっという間に1ヶ月が経過。


未発根の縮れネギ状態からどうなったか。
なけなしの小遣いの行方やいかに。




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これが現在 (3/13) の様子です。

シワシワだった葉は張りが戻ってピンと、
ピンクがかっていた白斑は真っ白に。

触ってぐらつく事もないので 完全に活着したものと思われます。よかった〜




このひと月で育った部分の緑が薄いですが、日光が足りていないせいでしょうか。
若干徒長気味なのかもしれません。


まあ構わぬ。
きちんと動き始めさえすればどうとでもなる。




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一番若い葉は1cmほど大きく。
もうしばらくすれば新しい葉も顔を覗かせてくれることでしょう。


これはババ引いたか?

なんて到着時には思ったりもしたけれど
このまま順調に成育してくれそうです。




他のアガベたちも今週末から植え替えを始めようと思っていましたが
来週中頃以降 またちょっと寒いんですね〜。どうしようかな。
早くやってしまいたいのだけれど。




アガベは今年 8株ほど子株を外すことになりそうです。
そしてうっかり購入してしまった植物が明日にも3株届きます。
先日剪定し、挿し木にした枝4本は今のところ枯れる気配がありません。




まだあわてるような時間じゃない





# by tspacemen | 2024-03-13 08:00 | GREEN | Comments(0)

雑記

by 鈴木 健郎