ちょっと記事にするの遅くなってしまいましたけど、
数年前から休止していたLevi's Red、今シーズンから復活のようですよ。

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ロケーションのせいかモデルのせいかネイティヴ・アメリカンの雰囲気を感じますが、
服そのものはとっても 和 です。


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平面裁断のシャツですとか、


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もろ羽織みたいなコート?ガウン?だとか…

僕はエッジの全く効いていない まろやか人間ですので
和っぽい服を着ると、その野暮ったさは時空を飛び越え
昭和初期の農村へとトラベルしてしまいます。

よっていかんせん手を出せない。
仕方がありません。
タイムパトロールの手を煩わせてはいけません。




あんた、そのジーパンねじれちゃってるよ。_a0275477_1231377.jpg

しかし肝心のパンツ。
ハカーマですね。これはいけそう。
ジーンズは飽和状態ですけど、
今 空きができました!

いやー奇遇だなー


何だか海外のサイトでは おめめが炭化する様な値段で販売しているのを見た気がしますが
見ている途中から部屋が焦げ臭くなって、
視界が真っ暗になったので良くわかりません。

日本での展開はあるのか、そして価格はどうなるのでしょう?




高校の頃に買った
1st Standard、スペイン生産のヘンプ混、
無性に買い戻したくなって来たぞ…


まだ実家にあるのかな?




ところでマルジェラが初期をデザインしていたと言うのは間違いで、
正しくはリッキー・コフがデザインしていたはず。

あの頃は情報なんて適当だったから
友達とあーでもない、こーでもないとやるのもまた楽しかった。


とか言ってるとすごくおっさん臭いですね。
# by tspacemen | 2014-02-20 01:23 | fashion | Comments(0)

Join The Dots

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昨日の記事から続けてでアレですが、
Templesと同じくHeavenly Recordings所属のサイケ・バンド、
Toy(トーイ)のセカンドアルバムも購入。


The Horrorsの正統な後継者…云々と
帯には書かれていますが、
まだ現役バリバリ脂ののりまくっているバンドを引き合いに出して後継者、とか
どうなんでしょう?


「これ、おじいちゃんの形見にするね!」
と孫が笑顔で祖父に語るような違和感が…


とは言え幽玄なギターサウンドにドスの効いたヴォーカル、
ダークなヴィジョンは同列に並べられて然るべき。

ホラーズがガレージに比重を置いた、
風景が縦揺れを起こすような
禍々しいギターにサウンドのウエイトを置いているように思えるのに対し

トーイのそれはクラウトロックの規則正しいドラムと グルグルとアップダウンするベース、
リズム隊が特徴的なのは好対照ではありますが。


さらに言うなら、前者は音の濃度が薄い瞬間が少ない
(濃い瞬間は まま有る)
ジリジリと引き剥がされるような快感が
後者はともすればスカスカ、とも取れる演出から 一気にブーストするそれがある。

と、聴かせ方もだいぶ違う印象。




「12年の活動期間で5枚しかアルバムを出さないと言うのは考えられない」
とライナーノーツに語られていたように
前作より一年で発表された今作。

より表現の広がりが伺え、
バーズ的な(とは言えテンプルズに聴こえる様なモロでは無い)アルペジオ・ワークや
更にフューチャリスティックに、解放的にドライヴするギター
ノイ!のセカンドにおける、BPMを変化させたかのような高ピッチのハンマービート、
それに置いて行かれ、
また時には追従する光の軌跡のようなシンセサイザーの奇妙な美しさ。


前作が「これがトーイ」という宣言であったならば
今作はその音楽的バックボーンを多彩に取り込んだ、今後の展開へ レンジの広さを見せつけた様な内容。
(ただ、決して内容が散漫 と言うわけではありません。
全体を占める真っ黒なムードはやはりそのままに、
ただの 黒 から
そこに揺らぎが、煌めきが表面に現れたような。
と思うと複雑なベースライン、ミニマルでタイトなドラムの安定感が
やはりこのバンドの核なんじゃないかなと再確認)





と、伝わりやすい言葉が見つけられないので
毎度抽象的になってしまい
返ってチンプンカンプンにさせてしまっているかも知れませんが、
取り敢えず。




イイよコレ!




百聞は一見に…いやいや、
「百どうでもいいレビューは一聴にしかず」

気になった方は先ずはYouTubeをどうぞ。


いい時代になったものですね。
今時ガッカリCDを手にとってしまうリスクなんて ほとんど無いですから。

(僕にとってのそれは
忘れもしない18歳の時に買った スクリッティ・ポリッティのキューピッド・アンド・サイケ'85。
タイトルの「サイケ」と
80年代特集のロッキンオンのブチ上げレビューにやられましたが
以来、アメリカのニューウェーヴとロッキンオンには懐疑的…)


Toy - Join The Dots


Toy - Endlessly


Toy - It's Been So Long

# by tspacemen | 2014-02-18 00:20 | music | Comments(0)

Temples

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前回のホステスクラブウィークエンダーでも来日、
そして5月より単独公演も決まり
いよいよ(僕の中で)日本での露出も高まって来た感のあるイギリスのサイケデリック・ロックバンド、
テンプルズ。


ビートルズのサージェント・ペパーズや
ストーンズ、サタニティック・マジェスティーズ
そして何よりバーズの霧の5次元(この邦題はマジでナイス)を彷彿とさせる
「ネオ」なんて必要の無い サイケ全開、懐古趣味なんて言う言葉では済まされない 完全時代性無視の、
“今鳴らされているオリジナル・サイケ”。

(Paperhead何かもそうですね)


またボーカルのルックスも
MC5かジム・モリソンかシド・バレットか、
と言う様な見事なカーリーヘアー。
(ご丁寧な事にギターはダンエレクトロ)

その歌声からコーラス、
レイドバックしたドラムのズンドコ感や万華鏡の様な12弦ギターのアルペジオに至るまで徹頭徹尾60'sのそれです。




しかしながら じゃあ当時の歴史的名盤を聞けばいいじゃん、と言うのは少し乱暴で
確かにそれと知らずに聞けば古めかしいバンドまんまではありますが

アナログの質感を残しつつも
当時の限りある機材環境を思えば飛躍的にサウンドは洗練され、
また(逆が功を奏する場合もあるけれど)無駄の無いポップさ、キャッチーさと言う
肥大化したマーケットに耐えうるであろうソングライティング力も持ち合わせており、
そう言った小ざっぱりとまとめられた点においては限りなく現代のバンド と呼べるのではないでしょうか?




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シューゲイズやガレージ、クラウトロックを取り込み、
より現代性の高いサイケデリック・ロックを鳴らすToyと同じく
Heavenly recordingsよりデビューアルバム
(写真右。左は日本企画盤のEP)
が発表されましたが、
最近のヘヴンリィはどうした?

(好きじゃないけれど)マニックスの様なビッグネーム、
個人的には最高のネオ・アコースティック・バンド、イースト・ヴィレッジや
セイント・エティエンヌ、ベス・オートンやドット・アリソンら
テクノとアコースティックをリンクさせたアシッドハウス以降の良心など
うっかりレコードコレクションに並んでいる 素晴らしいアーティスト達を擁しているとは言え、
どうしてもCreationや4AD、
HutやBeggars Banquetの影に常に隠れてしまっていたように僕は思うのですが、
どう考えても現在のイギリスのサイケシーンの台風の目はここです。


あんまり自慢できない音楽趣味と、抜群のプロモーション力を兼ね備えたマネージャーでも入ったのかしら。




好きな様で いまひとつピンと来ないオーストラリアのTame Impara
ニューレイヴの狂乱の渦に飲み込まれず、飄々と活動を続けるMGMT
あろう事かぐいぐいと勢力を広げつつあるAnimal Collective
00年代中期ごろより同時多発的に発生したシューゲイザー、
エクスペリメンタルなブルックリン一派。

何だかちょっとずつここらへん、
僕の好きなタイプの音楽シーン、盛り上がってきているような…




残念な事に、アメリカ南部を中心に広く、ひっそりと分布する 本当にドープなアーティストにとって
このブームの予感は まるで他人事のままの様です…


Temples - Shelter Song


Temples - Mesmerise


往々にして僕がお気に入りのバンドはアンダーグラウンドなまま消えてくパターンが多いですが、
カモメまゆ毛の弟の方が大絶賛とか
ジョニー・マーのお気に入りとかも言われておりますし
何とか長い事続けて行ってもらいたいものです。




(おまけ)
Chapterhouse - Mesmerise

Mesmeriseと言ったらこっちも忘れてはいけません。
# by tspacemen | 2014-02-16 23:29 | music | Comments(2)

気分との親和性

先週末の腹いせその②


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Emeralds - Just To Feel Anything

何度か紹介しているエメラルズ、
そのラストアルバム。


Neu!の静かなる推進性に
ポルカドットのようなアナログシンセの音色が点滅。
それは次第に細かく広がり、ソーダ水の気泡のように浮かび上がって行く。

特徴的なギターは ジャケットさながら、
穏やかな夜に浮かんだ デジタルのオーロラの揺れ。
次第に色相が移相され、寒色から暖色へ。
燃え上がるようなプレイへと変化する。


マーク・マグワイアのソロも良いけど
エメラルズとしてのライブも見てみたかったな。知るのが遅かった。
他のメンバーは何をしているんだろう。


Emeralds - Just To Feel Anything

前にも載せましたが、このタイトル曲やっぱりいい。
完成され過ぎている。
# by tspacemen | 2014-02-15 16:50 | music | Comments(0)

早くもヤフオクに並ぶスタンスミスに胃の煮え繰り返る思いをしつつ
その怒りを音楽収集へと向けました。




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Debris' - Static Disposal

パンク前夜の1970年代前〜中期は
ハードロックやプログレッシブに隠れるようにして
どこにも属さない(属せない)DIY精神あふれるフリーキーなバンドが
日の目を浴びること無く活動していた時期でもあります。

このアルバム一枚を残し姿を消したデブリスもまたその一つ。


ギター、ベース、ドラムスの3ピースを基本形としたバンド編成ながら、
元々のスタイルであったであろうプロト・サイコ・パンクに ふんだんにエコーマシンや発信音が盛り込まれ
パンクと言うには奇妙過ぎ、
サイケと呼ぶには性急で暴力的過ぎる
狂気に溢れブッ飛んだ仕上がりになってしまっています。


その電子音はスーサイドの感電するようなサウンドでは無く
遡ってシルヴァー・アップルズやユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカに聴けるような
ちょっとモンドな雰囲気。

全体的にストゥージズのカオス、
そして僅かに初期フロイドのコズミックさも伺えます。

ニューウェーヴを迎えるまで
我慢比べのように他の音楽との交流を絶っていたサイケデリック・ロックが触れた、
数少ないパンクの一つでは無いでしょうか?


こんな奇天烈なバンドがパティ・スミスやラモーンズでも有名なCBGBでプレイしていたと言うのですから
見に来た観客の気持ちはお察し。唖然としていたことでしょう。
百戦錬磨のパンクスだって 何じゃこりゃ、です。




有名なサイケレコード本にその名を掲載される通り
パンクとしてより、サイケの派生系としての方が楽しめるバンドだと僕は思います。


サイケデリック・ミュージックとは聴き手の内世界の扉を開ける“手助け”となるべく
自身の感情の押し出しがソフト、
あるいは無感情で殺伐とした物が大抵のように思うので、
(僕は英語がわからないので余計にそう感じるのかも知れません)
デブリスのような、怒りに任せたようなパターンは珍しい。

毛色は全く違いますが、
初期テレスコープスの、バイオレンスに溢れたガレージサイケを始めて聞いた時と同じ様な感覚。

(余談ですが彼らがシューゲイザーと言うのはどうにも腑に落ちない。
クリエイションに一時期在籍していたノイジーなロックだからでしょう?)




雑多な音楽性を半ば無理矢理に同居させた様なバンドですので なかなか人にお勧めし辛い物がありますが
ギターリフの格好良さ、エレクトロニクスのフリーキーさ
そしてカオティックなサックスに怒号のようなボーカル と、聞き所は満載ですので、
オリジナルに特化していないサイケファン、
スタッズの付いたライダースが家に無いパンクス、
そして何故か他人に共感されないオルタナばかりが好きと言う方にはイケるかも、あるいは。
(総合して、まさに僕です)




宇宙ゴミ(Space Debris)さながら、
今や見放された様な存在であっても
永遠に失われない運動エネルギーによってうっかり近づいたものを圧倒する。


このアルバムは暗黒に置き去りにするには危険極まりない一枚であるし、勿体無い価値があると思います。


世の中にはゴミに魅力を感じる人もいるのです。


Debris' - One Way Spit



そして国内流通盤の帯の長さもまたー


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何て暴力的なんだ。
# by tspacemen | 2014-02-12 22:05 | music | Comments(0)

雑記

by 鈴木 健郎