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フレグランス迷子 安住の地…?

サンタ・マリア・ノヴェッラのポプリの香りが弱まってきたので 何か代わりの物を…
と思って探してきましたが、


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やっぱり同じのを購入してきました。

前回購入分はクローゼットの中に。
ちょこっと服から香るようになるかな?

清涼感のある複雑な香りにハマっておりますので、
部屋のベースの香りは当分これで。




あと数日で東京を離れ栃木に戻る 高校からの友人と そのちっちゃな娘さん、
そしてお互いの共通の友人と
今日は四人でお昼から会ってきましたが
僕のような地方出身者としては“戦友”とまでは行かずとも
少なからずそれに近い感覚で見ていたわけで。

寂しさと共に 若干の心細さを感じずにはいられません。
(また地元に戻る彼女の旦那さんは 僕の高校三年間のクラスメイトで、
これまた本当に良いやつなんです)




彼女のように出産を経て 子育ての環境を考えて帰郷する人もいれば
住み慣れた街で仕事をしたいと思い 帰る人もいる。

かつては皆県外に出てしまって 置き去りにされたような思いを抱えていたけれど
いざ目標を達成するべく東京に出た今は 逆に皆どんどん戻っている。


個人個人が取捨択一をして 腰を落ち着ける土地へと移り行くような年頃

僕がここにいる意味ってなんだろな。
見栄や意地では無く、果たして自分の居場所は見つかったのだろうか。


とかね。
仕事はすんごく辛いけど、楽しいから戻る気なんてごぜーません。




夕方からは 同席したもう一人の友人と新宿をぷらぷら。
ポプリを買った伊勢丹では
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ステラ・マッカートニーで飴を頂きました。
金太郎飴もキュートでしたがこのペロペロ(正式名称わからん)タイプを。
かわいい。

ステラはガーリーさとリアルさのさじ加減が本当に絶妙ですよね。
さらっと着ていらっしゃる女性には、
ふらっとついて行き…


いや、何でも無いです。




その後もんじゃ、お好み焼きを突きつつ飲んできましたので
服からはソース臭。

それがポプリの香りと相まって、
胃のむかむかするような匂いが部屋には立ち込めております。

酔っ払いにはちょっとしんどいスメル…




今はまだ
もしかするとポーズを決めている節があるかも知れません。

けれど、いつかは必要とされていると思える様に。


明日もまた頑張ろ。
(そのためにもとりあえず酒を抜かねば…)
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by tspacemen | 2014-03-31 00:23 | days | Comments(0)

「ミヒャエル ボレマンス : アドバンテージ」原美術館にて

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早めに行こうと言っていた
Michael Borremans 「The Advantage」展、
ようやく行ってきました。

何となく先延ばしにしていた訳ではなくて、
コレ (手を軽く開いて人差し指と親指の先をくっつける仕草) がね…




明日には天気が崩れるらしいし、
せっかくの晴れを楽しもうと自転車で。

御殿山の原美術館まで13km
基本デスクワークだから積極的に動かないと。
ぼちぼち肉が付き始めるお年頃(ハート)




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ちんたら漕いで40分。
ウィリアム・エグルストンの展示以来の原美術館です。

都会の喧騒を感じさせない佇まいがとても素敵。


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門より中、木々、外観。




彼の絵からは強いメッセージ性を感じるものの
全くそれが何なのかわからない。
自分だけ理解する事の出来ない言語がやり取りされている様な
疎外されたような思いさえ沸き起こります。

それらのタイトルも 直接的に描かれた物と結びつかない事も多く
何を示唆しているのか、隔たりはより増すばかり。


かつてヤン・シュヴァンクマイエルや
同時期に活動していたシュルレアリスム達の作品を見た際に感じた
「理解し難い親密さ」とでも言うか、
穏やかな描写ながら 決してただのそれでは無い
水たまりの振りをした井戸のような 隠された深淵さを僕は感じました。


うーん、見事な程に語彙がありませんね…


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ともあれ心地良い疑問符を頭に置き去りにする、非常に面白い展示会でした。
いつもの如く展示録も購入。

やっぱり音楽でも映画でもアートでも
然るべき場所で 実際に体験する事に意味がありますね。




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その後職場に行って さっきまで仕事をしていましたが、
近所には桜と木蓮の花。


やあすっかり春、です。
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by tspacemen | 2014-03-29 23:37 | art | Comments(0)

Unused M-65

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この一着にて14S/Sのアウターは〆。


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エンジニアード・ガーメンツのジャケットと共に
今シーズンのメインアウターとして考えていた アンユーズドのM-65、
やっと購入。


このブランドの定番として毎シーズンリリースされているこの一着。
本格的な作りに定評があります。

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今期のものは袖のパターンが面白く、
この様に袖口がとても太い。
アームホールも大きく取られているので袖全体が丸みを帯びた独特のラインに。

やや短めの丈に太めの身巾、そしてこのアームが付く事で
ただの古着の再現では無い新しさが。

着用した時のシルエットの面白さが気に入り、
晴れて清水の舞台から飛び降りることに。

そして金銭的複雑骨折…




各所ディティールも抜かり無く


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衿元のアジャスター


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叩きつけによるファスナー。
ゴツさと引き手がガチっぽい。


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ウエストと裾にはしっかりスピンドル


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肘には二本のタック
袖口にはアジャスター。

さらに
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ハンドガードまで。


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内側にはライナー用のボタン。
ライナーは付属していませんので今後発売されるのかな?
しないか。


後ろ身頃には
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アクションプリーツ。




素材は薄手のコットンツイル。
わずかなシャリ感が気持ちが良いのですが、
ドット釦がかなり強力にバチっととまるので
外す時に釦の滑脱や生地の引き裂けが心配。


不安要素はその位?

ほんと気に入ってます。
ヘビーローテーション不回避!




スウェット類もまずまず着回せる枚数があるので
後は少し懐に余裕を持たせつつ、
カットソーやニット、シャツ類
特に無地のシャツを買い足して行こうと思います。


な、何て大人なんだ…
余裕のある先を見た買い物ぶり、自分じゃないみたい…
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by tspacemen | 2014-03-29 10:59 | wardrobe | Comments(0)

詳細求む

iPhoneの画像を整理していたら こんなのが出てきました。


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はっきり言ってめちゃくちゃに欲しい。

彼岸への船頭 元Spacemen3のSonic Boom先生のフィギュア。
ご丁寧な事にアナログシンセ付き。

一体どんな人に向けたアイテムなんだ、僕か?


服装はまさしくズバリですが、顔の造形に若干の悪意を感じないでもありません。
馬面過ぎる…

サングラスが付属していたら完璧でしたね!




欲しい物があると、とりあえず画像を保存しておく癖がありますが
あんまり関心がなくなってしまった時、
この様にうっかり画像を見つけてしまうと欲しい気持ちがフラッシュバック。

超えたはずの物欲の峠がまた目の前に迫ってきたりします。
二度目は大抵超えきれずにハイ、購入〜!





でもこれは何だか個人制作な気もしなくも無いですね。


うーん、気になる。




服がひと段落ついたら 今度は別の物が後から後から…
ひもじい少年時代を過ごすとこうなる と言う典型的なパターンですね。

昨今のいい年した大人による玩具などの「大人買い」


わかりますよー、ええ わかりますとも!
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by tspacemen | 2014-03-28 22:37 | music | Comments(0)

これを一振り…ああたまんねぇ

ドローイングや写真が有名なイギリスのアーティスト、David Shrigley。
BlurのPVを撮っていたり、新聞に風刺画を描いていたりと多才な方です。

それらの作品にはダブルミーニングを多用したり、皮肉なシャレが効いていたりと
クレバーなイギリス人の(僕の中での)イメージそのものと言った感じ。


そんな彼のユルい線で描かれた絵がプリントされたTシャツを
ついに買おうと思って あれこれ探していたら、
ギンザに載っていて猛烈に欲しかったアレ。


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やばい。


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シニカルかつシュールで


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かわいい…


Salt & Pepper Shakers、
白い粉の山を形どって
「コカイン」「ヘロイン」の文字。

食卓にこんなの置いてあったら、ご飯が楽しくなるじゃないですか。


でも残念ながら国内での取り扱いはどこも もう在庫切れみたい。
くそー




そう言えば日本ってあんまり食卓に塩って並びませんよね?
僕の実家だけ?

コショウはわかりますけれど。


スイカとゆで卵以外に使った記憶がない。




あとは…ナメクジ駆除とか……
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by tspacemen | 2014-03-27 22:39 | art | Comments(0)

自分が置いて行かれているのか

一部抜けちゃっている号もあるけど、
創刊号からずーっと発売日を楽しみにしている雑誌、HUgE。


先月は休刊だったので待ちに待った今月号ですが


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ちっさ!
どうりで見つからなかったはずだ。

そして、悪い気しかしない。


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“大人ファッショニスタ、始動!”
やはり、悪い気しかしない。




で、内容なんですけどね
大人ファッショニスタって単語がいやって言うくらい使われていて

メンズノンノにおける“これが流行る!” “これ買っとけ!”
よりはまあ良いとしても

ポパイの“シティーボーイ”
に比べたら どうも打ち出し方が???でして。

と言うかこの雑誌はそう言う売り文句抜きに
ローカルなカルチャーをディープに掘ってくれているのが良かったし
テーマ毎に それとそれを合わせるのか!
と言うような他誌では見られないスタイリングが好きだったのです。

海外の雑誌に近い、ストーリーを強く感じる、
アイテムの一つ一つを見せるより
ページ一枚をどう素敵に、印象的に見せるか、と言ったところに比重をおいた様な。


そしてテキストも鈍い。
これはフォントのせいかも知れないけれど。

“セレクトショップにマストバイが多過ぎて困る件”
のタイトルには 椅子からずり落ちそうになった。




電子化対応と言うことで紙面作りも雰囲気が一新されていますが
正直言って全然つまんない。


本がどんどん売れなくなっている昨今、
生き残る為には他の媒体にも積極的に展開していかなければならない事もわかりますけれど
いち消費者として言わせてもらえば、
主軸であるはずの雑誌をこうも変えてしまうのならば
いっそ廃刊にしてデジタル一本でやったらいいのでは?と思う。

もしかしたらそう移行する為の前段階なのかな?

ともかく紙媒体として読むには非常に違和感があります。




好きなコラムが根こそぎなくなってしまった事も残念。
この雑誌を楽しみにしていた要素が殆ど無くなっちゃった。




面白く読まれた方には不快だったかも知れませんね。
もしそうだとしたら申し訳ありません。


取り敢えずリニューアル一号目と言う事で、
僕は次号以降に期待したいと思います。




某ブランドの役員逮捕のニュースといい、
存続させる事って言うのは大変なんだなぁ。しみじみ
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by tspacemen | 2014-03-26 21:39 | book | Comments(0)

Sun Araw - Beromancie

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薄ピンクのスモークに満たされた桃源郷…

キャメロン・ストーローンズことサン・アロウは
そこに住まう裸の原住民だ。
いつもふわふわと踊っているに違いない。

そこではモヤの中へと投げたボールは後ろから転がってくる。
手を伸ばせば自分の肩を掴めるかも知れない。


過剰なダブ処理とリヴァーヴ、
ルーツ・レゲエのマナーと
エクスペリメンタル・オーディオ・リサーチの電子音の交わる地点に
Sun Arawの 弛緩した骨抜き…もとい骨無しサウンドは存在している。




アヴァンギャルドな作品を臆すること無くリリースすることで
一部の可哀想なリスナー達を歓喜の涙に沈めている
Not Not Fun Records 。

(日本では東京のミュージシャン、Sapphire Slowsが作品をリリースてしていることで有名ですね。
姉妹レーベルには Trustなどが在籍する、よりダンサブルな100% Silk)

そこから脱力し切った 享楽感のあるサイケデリック・ダブを発信し始めたサン・アロウは
コズミックさを取り入れ 音の形をはっきりさせかかったりしつつ
デビュー年の2008からたったの6年で(連名も含めば)多分13枚ものアルバムをリリース。


リミテッドや廃盤もあるので全てを聞いたわけではありませんが、
少なくとも近年の作品はいずれもホンワカパッパなスモーキー・サイケ・ダブ。




ところで彼のファッション、
奇抜な柄を使っていながらも西海岸的なヌケ感があっていいですね。

テキサス出身なのに珍しい。




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本作“ベロマンシー”(で読み方あってんのかな?)は
珍しくスパンをおいて継ぎ足された温湯…じゃ無かった
リリースされた最新アルバムです。


解体したは良い物の、組み上げ切れなかったと言った雰囲気の奇妙なダブのリズムに
中近東の香りそよぐアナログなシンセは 無国籍どころか
常世と幽世の境界さえも曖昧にする。

相も変わらず奇想天外なギタープレイは 何やら妖精達のじゃれ合う声のよう。


このサイケサウンドの描き出すヴィジョンにも神やドラッグはあるだろうが、
青々と生い茂った木々に、鳥や動物たち
そしてそれらと共生する人々の姿が先に連想される。
(僕にはちょっと太って頭のはげた、
髭もじゃの裸のおじさんが浮かぶ。
妄想でくらいもっとステキな情景を描きたいけどね…)


暖かくて、丸みのあるキュートな音が浮遊する、
こちらも気付いたら宙を漂ってしまいそうな心地の良い酩酊感。

よそじゃちょっと聞けません。


小言を言わせて頂けば、
盤面にのみ曲名が書いてあるので 確認が面倒。

まあ聞いているうち フニャーとなってしまうので
確認作業などどうでも良くなりますから問題は無いかと。




プレイを押して広がるのは さながら

「サイケの秘湯」


効能は疲れ・悩み・イライラ等ストレスの忘却、
時間感覚の麻痺、
恐怖を伴わない幻覚作用、等々。


ぜひ一度、足をお運びください。


Sun Araw - Huff

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by tspacemen | 2014-03-25 23:09 | music | Comments(0)

棚、埋まりました

人間諦めが肝心とは言いますものの、
「足りるを知る」
と言う境地に到達出来るほど 僕の煩悩は生易しいものではございません。


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今だにここまで祭りを引っ張っている奴も少ないと思います。
Adidas SkateboardingのStan Smith。
ネットオークションで久しぶりに競り合ってしまった…

結果ちょっと値段がつり上がってしまいましたが
やっと購入できた高揚感から、今んとこ後悔していません。
最近 都内で煙が空に立ち昇るのを見たと言うことがありましたら、それは
僕が上げた勝利の狼煙かも。ドンドコドンドコ




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今シーズンは深緑が個人的に気になっておりまして、
まさにこの色はそのものズバリ。

スウェードの質感も好みです。


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変え紐は二本付属。
でもこのライン入りのグリーンが1番。


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このスニーカーのどこに惹かれたって、このヒールです。

グレーに爽やかなグリーンで「skateboarding」
の文字。あーやられたー


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クリームがかったソールも
レギュラーモデルとはまた違った雰囲気で良し。

しかし決してこれでスケートしたりはしないでしょう。
ヘタレだから。


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本家がまだ不在ですので ハイレットと。
やっぱ色違い、グッと来ますなー

ハイレット兄貴もシューグーでばっちり穴が塞がったので
ちょくちょく履いています。




そう言えばグリーンってどちらかと言えば苦手な色でしたが
いつの間にやら克服してしまったよう。
と言いますか、
モノトーン、ネイビーに次いで数ありますね。
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今年だけでも三つ。




Nike Air Jordan 6の黒×赤(復刻はどうやら年末みたいです)
Air Max 1 OGの白×赤
Reebok Pompfuryのトリコロール
Common Projectsのハイカットの白
Spalwartの白×グレー
まだ買い戻していないNew Balance 990
秋頃購入予定の本家の方のStan Smith

今ざっと考えただけでも欲しいスニーカーがこれだけ。
(迷っているものはノーカウント)

そして何より僕には伝家の宝刀、“衝動買い”が…




でも10代〜20代前半は本当に物が少なくて。
潰したら次をって言う買い方をしていたから
気に入っていたあれやこれやを全部ダメにしてしまった。

今にして思えば地団駄踏みたくなるような物も。


そんな経験もあり、
「お気に入りを長く愛用するためには、
同じ位お気に入りの物を増やすしかない」
という結論に至った僕。




言い訳に走っています。



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by tspacemen | 2014-03-24 22:20 | wardrobe | Comments(0)

ビートニク映画祭にて「キャンディ・マウンテン」

昨日に引き続き 残り一回分のチケットでビートニク。


昨日の「チャパクア」では撮影を担当していた写真家、ロバート・フランクと
ルディ・ワーリィッツァー二名の監督による
「キャンディ・マウンテン」
を見た。

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かつて売れないバンドマンとして活動していた主人公が
ひょんな事から伝説のギター製作者の存在を聞きつけ、
自らの成功、金の為に彼を探す旅に出ると言ったロードムービー。


まず何がすごいって出てくる大概の人間がろくでなし。

The Clashのジョー・ストラマー扮するギタリストは
主人公のギターを借りパクした挙句
取り戻しにきた彼に銃を突きつけて脅し、
ギターの代わりに ただ働きのステージミュージシャンの仕事を押し付ける。

そのステージのメインボーカリスト(トム・ウェイツ)とその取り巻きは ビジネスの成功しか頭に無く
消息を絶った伝説のギタービルダーを金の為に探し求める。

共に旅に出ようと連れ出した彼女は早々にゴネ出し、
ハイウェイのガソリンスタンドで彼の車を奪って消えてしまう。

それを一部始終見ていたおやじは
唯一の手がかりであったビルダーの弟の家へと彼を連れて行ってくれるが
それは哀れみからでは無く、しっかりと金をふんだくる。

そのビルダーの弟も弟で、
兄が住む家の住所と引き換えに車を一台売りつけ…


と、出る人出る人が主人公から金を 車をむしり取ってゆく。
中盤以降になるとこっちも慣れてしまって、
むしろ善意の人間が現れる事に驚くほどだ。


そもそも主人公自体、
気に入らない仕事をその場で辞めてしまったり
ビルダーの知り合いを騙って 彼の捜索の為の手付金を手に入れているなど
よほどダメな奴なのだけれど。




何かを利用して目指すものへ近道しようとしたり
安直な考えで行動したりした所で
本当に到達したい場所へは容易に辿り着けるものではない。

笑いの要素を多く盛り込んでいながら
物事の本質を鋭く突いた作品であったように思います。


そして時として現れる 助けの手を差し伸べてくれる人々に対する主人公の態度は
利用しようとする他の人達へのそれとは異なり
とても真摯でピュア。

暖かいアクションには、同じく暖かいアクションが返ってくるものだな、やはり。




心無しか普段の自分とは歩き方が違う気がしますが、
これは絶対映画の影響だ!

いずれも印象深い、良い作品でした。




ビートニク映画祭は28日まで各日プログラムを変えて開催中。

ドラマチックな事なんて無くても
日常そのものが美しく、意味のある物なのだと宣言した ビートの世界に
この機会に触れて見みてはいかがでしょう?
(よし、まとまったかな?)
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by tspacemen | 2014-03-23 23:54 | cinema | Comments(0)

ビートニク映画祭にて「キング・オブ・ザ・ビート」「チャパクア」

オーディトリウム渋谷にて22日より28日まで開催中の
「ビートニク映画祭」
に行ってきました。


ビートに所縁のある映画が上映されるこの催し
三本券を購入し、今日僕が見たのは


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ジャック・ケルアックの人物像と人生に焦点を当て
アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズ他
共に名も無き人々の声や生活をありありと世界に伝えた 盟友達のインタビューや
珍しく本人達よりもハンサム“では無い”俳優によるイメージ映像
本人による朗読によって構成された
日本初公開の
「ジャック・ケルアック / キング・オブ・ザ・ビート」


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コンラッド・ルークス監督、脚本
写真家ロバート・フランク撮影

酒とドラックに溺れてしまった男が  更生施設で体験する幻視的なフラッシュバック体験を
ちょっとシュールな世界観で描き出した
ルークスの初監督作品
「チャパクア」




前者は 後年のバランスを崩し、落ちぶれて
母親べったりのアル中となった様子が取り上げられる事の多い ケルアックのドキュメンタリーにおいて
彼が何故そうなるに至ったのかを きちんと彼の人間性を交えて割とフェアに語られており、
知人たちの親身で  いたわりのある好意的な意見が多く聞けます。

ニール・キャサディ=ディーン・モリアーティと混同され
凄まじい熱量を放出する人物と思われがちな彼の
サル・パラダイスとしての穏やかで、
周りに対しての愛情や憧れ、尊敬を忘れなかった姿が想像できました。




後者はロバート・フランクによる映像がめちゃくちゃにかっこ良く
さらに音楽製作のラヴィ・シャンカルによる、
クラシック〜ジャズ〜アヴァン・サイケ meets シタール及びインド古典楽器
と言った楽曲がとてもツボ。

破綻しちゃっている人の、破綻しちゃっている様子が冒頭からずっと続くので、
ストーリー  フラッシュバックしまくりで
ダメな人にはダメな映画だと思います。

結構笑えるシーンが多かったように感じたのですが、
皆様まじめに見ていらしたのでグッと我慢。

DVD欲しいなあ何て思って探してみたら…




キング・オブ〜の冒頭で
インタビュアーとケルアックのやり取りがとても印象的だったのでここに残しておきます。




「ビートをどう定義する?」




「共鳴する事」




新しい渦が生まれ辛い理由の一つに
そして現代の ネガティヴに語られる多くの事象の起こった原因の一つに

自身の意見を発散し また逆に他人の思想を吸い上げる「対話」
かけがえの無い体験の「共有」の機会が減っていることが言えるのではないか、
と思った。

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by tspacemen | 2014-03-23 00:06 | cinema | Comments(0)