夏に歩み寄る

ネオアコースティックには2種類ある。
(と僕は思っている)


一つは
落ち葉が黄色く路面を塗りつぶす、
秋のネオアコ。

忘れていた いつかの失恋を思い起こさせるような
戻って取り消したいと思っていた出来事を懐かしむような
切なく美しい
哀愁をまとった繊細なギターワーク、歌声。


FeltやEast Village、The La'sは個人的にこっち。




もう一つが
うっとおしい太陽が辺り構わず照らし尽くし、
どこかへ出掛けなくてはいけない気持ちにさせられる
夏のネオアコ。


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遠くが陽炎で揺れる田舎道を車で走り抜ける。


木漏れ日が肩に落ちる森の中を求める物なく進んでいく。


次の予定へと足を急がせる人達とは 別な時間の流れを街に持ち込む。


積乱雲が膨らむ。


頬をつたう汗。


振り向いて、一瞬キラリと光るサングラス。


寄せる波…




Velvet Crush の1st、
「In The Presence Of Greatness」
の収録曲たちは、どこを切っても夏の情景を思い起こさせる。

91年、Creation Recordsは数々の名盤を今日に残す事になりましたが、
このアルバムもその一つに数えられても良いんじゃないかな。
(大概の中古レコード店で100円くらいで売ってるけれど)




ヴェルヴェット・クラッシュはアメリカで結成された3人組のバンド。

ベース・ボーカルのポール・チャスティンと
パーカッションのリック・メンクは
80年代半ばからかなりダサい名前の いくつかのバンドで一緒に活動。

のちギタリストのジェフリー・ボーチャートを加え、
有名な名前をくっ付けた様な

(そう言えば「クリスチャン・アルマーニ」とか「ジャン・ポール・ローラン」とか
そんな感じの いかにもパチ臭いブランド名のバッグとかたまに見かけますね)

このバンドを結成。




きらびやかで瑞々しく、
少しだけラウドで ザクザクと進んでいくテンポの楽曲は
汗染みなんで関係のない 日暮れまで遊びきった夏が
かつて僕にもあったことを思い出させてくれます。


こう言うのはネオアコより、
パワーポップに分類されるのかな?

久しぶりに聴き直してみたら、
The High Dialsはこのバンドの雰囲気モロでしたね。
ドライブ感とサイケ風味を加味した感じ。




今年も海に行こう。プールにも行こう。
山も登りたいし花火も見たい。


と、
日曜日あんまり活動的でなかった事を悔やむ月曜の朝であった…


筋トレしなくちゃ。


by tspacemen | 2017-07-10 08:15 | music | Comments(0)

雑記

by 鈴木 健郎