2013年 12月 23日
THE WARLOCKS「SKULL WORSHIP」
The Warlocks、
1998年にロサンゼルスにて結成された
ネオサイケバンド。
Spacemen 3のドローン、
酸味溢れるシューゲイズのノイズ
シスター・レイの歪んだ蛍光色のポップ
それらを内包した寂しげなガレージ・サイケ。
要するに、大好物です。
フロントマンのBobby Hecksherは
気難しい顔をしていますが、
やっぱり実際気難しい人らしく
奇しくもポップな内容で多くのリスナーに受け入れられる事となった
Mute移籍後の「Surgery」について、
「どうしようもないアルバム」
と、自ら酷評していたりもします。
基本 シリアスな曲が好きみたい。
また彼は元々ブライアン・ジョーンズタウン・マサカーへ
ベーシストとして参加していた経歴もある模様。
まあこの手のアメリカのバンドならば
なるほど納得、ですね。
で、今年発売された最新アルバム、
「Skull Worship」を今ようやく聞いております。
全体的に緊張感に包まれた
寂しげなマイナーコードが基調。
序盤に聴けるピアノの旋律が より物憂げな印象を与えています。
曲構成も2〜3コードが中心と極めてシンプルな作りですが
ファジーなギターや、不穏なシンセ
じわりじわりと上り詰めるギターソロにウォーロックスらしさが溢れます。
個人的には「Phoenix」の躁的なガレージサイケがツボではありましたが
今作のサッドな世界観にも ディープで引き込まれるような中毒性があります。
#1 Dead Generationの、張り詰めたイントロからの
サスティーンの効いたノイズギターの挿入、
スペースメン3ばりにトレモロがかかったシンセサイザーのドローンを名刺代わりに、
The 13th Floor Elevators「Rollercoaster」の
彼らによる焼き直しとも思える
#3 Endless Drops
#5 He Looks Good In Spaceの
ハモンドオルガンの様な耽美的な陶酔感のあるサウンドによる
自己宇宙への漂流
どことなくB級映画を思わせる
#6 You've Changedのメロウさ
そしてラストを飾る#8 Eyes Jamの
逆回転の白昼夢から浮かび上がるアシッドなギターの恍惚まで…
今作もやっぱり、
一曲としてアッパーなナンバーがありません!!
これは好き嫌い別れそ…
暗く 醒めたサイケデリックが僕には非常にフィットしますが。
どんなものか聞いてみようかしらん、と言う人には
まずはPhoenix、Surgery辺りをお勧めします。
僕はPhoenixとそれ以前の作品、Heavy Deavy Skull Loverと今作が好みです。
ああークリスマスがなんぼのもんじゃい…逝
最新作より
The Warlocks / Dead Generation
The Warlocks EPより
The Warlocks / Cocaine Blues
Heavy Deavy…より
The Warlocks / So Paranoid
同アルバムより
The Warlocks / Zombie Like Lovers
by tspacemen
| 2013-12-23 16:04
| music
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