THE WARLOCKS「SKULL WORSHIP」

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The Warlocks、
1998年にロサンゼルスにて結成された
ネオサイケバンド。

Spacemen 3のドローン、
酸味溢れるシューゲイズのノイズ
シスター・レイの歪んだ蛍光色のポップ
それらを内包した寂しげなガレージ・サイケ。

要するに、大好物です。




フロントマンのBobby Hecksherは
気難しい顔をしていますが、
やっぱり実際気難しい人らしく
奇しくもポップな内容で多くのリスナーに受け入れられる事となった
Mute移籍後の「Surgery」について、

「どうしようもないアルバム」

と、自ら酷評していたりもします。
基本 シリアスな曲が好きみたい。

また彼は元々ブライアン・ジョーンズタウン・マサカーへ
ベーシストとして参加していた経歴もある模様。

まあこの手のアメリカのバンドならば
なるほど納得、ですね。


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で、今年発売された最新アルバム、
「Skull Worship」を今ようやく聞いております。

全体的に緊張感に包まれた
寂しげなマイナーコードが基調。
序盤に聴けるピアノの旋律が より物憂げな印象を与えています。

曲構成も2〜3コードが中心と極めてシンプルな作りですが
ファジーなギターや、不穏なシンセ
じわりじわりと上り詰めるギターソロにウォーロックスらしさが溢れます。

個人的には「Phoenix」の躁的なガレージサイケがツボではありましたが
今作のサッドな世界観にも ディープで引き込まれるような中毒性があります。


#1 Dead Generationの、張り詰めたイントロからの
サスティーンの効いたノイズギターの挿入、
スペースメン3ばりにトレモロがかかったシンセサイザーのドローンを名刺代わりに、


The 13th Floor Elevators「Rollercoaster」の
彼らによる焼き直しとも思える
#3 Endless Drops


#5 He Looks Good In Spaceの
ハモンドオルガンの様な耽美的な陶酔感のあるサウンドによる
自己宇宙への漂流


どことなくB級映画を思わせる
#6 You've Changedのメロウさ


そしてラストを飾る#8 Eyes Jamの
逆回転の白昼夢から浮かび上がるアシッドなギターの恍惚まで…




今作もやっぱり、
一曲としてアッパーなナンバーがありません!!




これは好き嫌い別れそ…
暗く 醒めたサイケデリックが僕には非常にフィットしますが。

どんなものか聞いてみようかしらん、と言う人には
まずはPhoenix、Surgery辺りをお勧めします。

僕はPhoenixとそれ以前の作品、Heavy Deavy Skull Loverと今作が好みです。




ああークリスマスがなんぼのもんじゃい…逝


最新作より
The Warlocks / Dead Generation


The Warlocks EPより
The Warlocks / Cocaine Blues


Heavy Deavy…より
The Warlocks / So Paranoid


同アルバムより
The Warlocks / Zombie Like Lovers

by tspacemen | 2013-12-23 16:04 | music | Comments(0)

雑記

by 鈴木 健郎